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25周年誌 | 1234次 |
蔵前技術士会25周年誌

蔵前工業会理事長 S34電気 庄山 悦彦
この度、蔵前技術士会が創立25周年を迎えられたことに対し、心からお祝いを申し上げます。歴代の会長をはじめ役員、技術士の方々のご努力に敬意を表します。 日本は、残念ながら天然資源の乏しさに加えて、少子高齢化が進み、人口の減少やグローバルな大競争時代の進展により、世界市場での存在感が薄れつつあります。しかし、日本には先輩の皆さんや私たちが一緒になって築いて来た良き伝統があります。創意工夫された製品を優れた使用者が厳しく確認し、より使いやすく、品質に優れた製品・商品・事業に育て上げることが、高い評価となっています。これからも、世界から尊敬され、国民が安心安全で健康な生活を営むには、「技術」とくに「先端技術」を次々と生み出し、豊かで快適な世界の実現を先導する科学技術立国が必要であると考えています。 昨今、イノベーションが強く言われています。産業界にとってのイノベーションは、製品やシステム、サービス、いわゆる広い意味での“モノづくり”が、市場で受け入れられてはじめて実現するものです。“モノづくり”の力は、勤勉でチームワーク良くなんとしてもやり抜く忍耐力が大切ですが、さらに独創力やベンチャースピリットを育成することが必要です。よく“モノづくりは人づくり”と言われる所以です。技術立国として、技術や“モノづくり”を競争資源として生きていこうとしているわが国にとっては、中長期的な視点での生涯教育が大切です。国家資格としての技術士資格はその一つでもあり、今後益々重要となります。 最近、現場主義が少し薄れてきたのではないかという懸念があります。デジタル化は非常に便利になりましたが、やはり「モノづくり」にはアナログ的な面もあり、机上だけでなく、泥臭く、現場主義を大切にする必要性があります。また、お客様の発想が大きく変わってきています。従来だと、具体的にこういうものが欲しいと言われましたが、最近はグローバル展開になり、資金も含め夢の実現のようなプラント全体をまとめるようなことも増えてきています。このような事業になると、技術士がお持ちの幅広い横断的な技術力が必要となります。私は以前から、T型を二つ重ねたΠ型人間を言ってきましたが、どうもΠでは足りなくなって、足がいっぱい生えていて上の方にも欲張ってすごい丸太棒がいっぱい乗っているような大きなΠ型人間を組織作りしないと、これからのビジネスはうまくいかないようです。これに是非蔵前技術士会の方々が先頭に立ってやっていただけるようお願いします。 以前、私が総合科学技術会議議員だったときに、子供達の理科離れの遠因として、日本人の大人の科学技術に対する関心度を調査したデータがありました。結果は、25ヵ国中下から3番目の22位というデータでありました。確かに、新聞雑誌での科学技術の記事は少なく、日本の大人向けの科学技術雑誌は売れないと言われ、全般に関心が薄いようです。技術士会の皆様は、是非とも子供達や後輩に科学技術のおもしろさを伝え、“感激・感動”を与えるようにしてください。“くらりか”等は良い例です。 蔵前技術士会の皆さんは、各々の産業において国際的なレベルで活躍する旗振り役であり、相互に連携を強めてレベルアップを図ってほしいと思います。皆様方がそれぞれの分野で活躍されることを期待しております。 続きを隠す<<蔵前工業会理事 科学技術部会長 S40化工S42修化工 中島 邦雄
蔵前技術士会(以下「技術士会」)が創立25周年を迎えました。 技術士会の会員の数は、年々ふえております。それは東工大の卒業生・在校生で技術士の資格を有する者、今後技術士を目指す者、あるいは技術士の考え方、発想に関心を有する者が自由に技術士会に加入することが可能となっているからだと思います。技術士資格の有無にかかわらず門戸が開かれていること、ならびに技術士資格の取得推進をしてきたことで何人もの方が技術士会入会後に技術士資格を得ているとのことです。また技術士制度に関心を持つ若い人も入ってくることになったと聞いております。 現在、技術士会は蔵前工業会では科学技術部会の中にありますが、同部会は、技術士会のほかに、「蔵前理科教室ふしぎ不思議(通称:くらりか)」と「蔵前ベンチャー相談室」があります。「くらりか」は、技術士会から発展してきました。「ベンチャー室」は、東工大のベンチャーの発展、中小企業の育成発展などに力を注いでいます。このほか、蔵前工業会にはいくつかの部会があり、単に科学技術部会だけでなく他の部会との接触で質的にも、量的にも発展の方向にあります。 技術士会では、①会員の資質の保持、向上のため講演会、見学会、情報交換、人脈づくりなど、②社会貢献のため技術相談会、技術講座、科学技術セミナーなど、③社会との接点のためホームページ、広報、他の大学との技術士会連絡協議会などの活動を行っております。 技術士の試験が大変難しいことは、理・工学部の出身者には周知のことです。 しかし、技術士になった時に“排他的特権”がないことが大きな問題です。たとえば弁護士、医師、公認会計士等がその資格を有していないとその領域での社会活動ができないことです。土木、建築関係にはある程度の排他的特権があります。今後の技術士会としての課題は種々あると思われますが、電気、機械、化学といった分野の技術士ということで既存の資格の獲得などの検討も必要ではないかと考えます。例えば、電気関係の資格は、経産省関係が、機械関係の資格は、経産省、総務省関係が、また、化学関係は、経産省、厚労省関係が多いのです。それぞれの資格の目的が必ずしも技術士と一体になっていない点については申すまでもないことであります。今後の「技術士」としての在り方として、関係省庁との意見交換を密にして技術士の活動範囲を拡大していくことも大きな課題と思われます。ところで、平成23年8月19日閣議決定された第4期科学技術基本計画では「国は、技術士など、技術者資格制度の普及、拡大と活用促進を図るとともに、制度の在り方についても、時代の要請にあわせて見直しを行う。また、産業界は、技術士を積極的に評価し、その活躍を促進して行くことが期待される」となっています。 このためには、技術士会が他の大学の技術士会などとの連携を密にしながら関係省庁との粘りのある展開がどうしても重要ではないかと思うのであります。 末尾ながら蔵前技術士会が創立25周年を迎えたことを祝し,今後益々発展することを願っております。 以上
続きを隠す<< 当会会長 技術士(理学) S40化工S48博 齋藤 隆則
大学技術士会連絡協議会(現在19の大学技術士会が加盟)の中で真っ先に創立25周年を迎える本会を誇りに思います。四半世紀も前に蔵前技術士会を立ち上げた市川 英彦初代会長ほか諸先輩の先見の明に敬意を表します。蔵前技術士会は創立以来二三の変遷を経て、社団法人蔵前工業会の部会制度発足に合わせ平成18(2006)年6月に科学技術部会に所属し、平成21(2009)年5月に蔵前技術士会から蔵前理科教室ふしぎ不思議(くらりか)が独立して科学技術部会の直轄組織となり、平成22(2010)年3月に蔵前技術士会は社団法人蔵前工業会の連結決算対象となりました(何れも当該年月の蔵前工業会理事会議事録に拠る)。その他の経緯は5年毎発刊の記念誌に記載されており、蔵前技術士会ホームページに公開されております( http://krpe.net/kinenshi)。 なかでも大きな変革は,平成24(2012)年4月1日付で蔵前工業会が一般社団法人へ移行するに伴う組織と事業内容の見直しでした。 蔵前工業会の定款に依拠する蔵前技術士会規程の作成(平成25年度より規則と改称,本誌 参考資料)、予算・決算書の本部事務局様式との整合、そしてこれまで以上に公益性を重視した事業計画の立案などを行い、新たな蔵前技術士会の事業がスタートしたことです。 その際には、蔵前工業会理事本房事務局長をはじめ事務局の方々にきめ細かいご指導を仰ぎました。また東工大との連携に関しては大学院理工学研究科土木工学専攻の竹村次朗准教授、大学院理工学研究科工学系長・工学部長の岸本喜久雄教授から示唆に富むご意見を拝聴いたしました。併せてここに記し、厚く御礼申し上げます。 なお岸本先生には平成25(2013)年5月13日の蔵前技術士会総会において当会の顧問にご就任頂き、ご助言を賜わることができるようになりました。感謝の念に堪えません。そのほか多くの方々からのコメントを参考にして事業計画を立案し、幹事一同が協力して運営に携っている次第です。 顧みれば平成元(1989)年に12名の登録会員で発足した当会の会員数はその後5年毎に、68名、92名、119名、164名と推移しました。そして25周年誌を発刊するに至った現在の会員数は203名です。会員構成は蔵前工業会会員であって、技術士・技術士補、そして技術士資格の有無を問わずに技術士制度に関心を寄せる方、あるいは本会の活動趣旨に賛同する方々です。会員には種々の技術分野の専門家が多数いることが特長です。 一般社団法人蔵前工業会に所属する蔵前技術士会の活動方針は以下の通りです: 1)社会貢献・公益事業を推進する。 科学技術等に関する公益性を加味した講演会や講座等を単独ないし共同で開催、会員はもとより学生ほかの多くの人々へ向けて有益な情報を発信して、社会に貢献する。 2)資質の保持および涵養・向上を目指す。 科学技術に加えて社会科学に関する時宜を得た学びの場、会員のプレゼンテーションの場および見学会等の機会を設ける。それらの事業を通して社会の中の一員としての資質の保持および涵養・向上に資する。
3)広報活動により社会と身近な関係を築く。 蔵前技術士会のホームページ、蔵前ジャーナル、その他のネットワーク等を有効に活用して学内をはじめ近隣および広く社会に蔵前技術士会をPRし、相互の身近な関係を築く。 4)交流・交歓の場を提供する。 蔵前技術士会の会員同士、会員と学生や企業人ないしは他組織の方々との交流・交歓の場を提供して、蔵前技術士会の活性化と会員相互の親睦ならびに人脈形成を図る。
上記活動方針に基づく事業内容の詳細は本誌の各論で紹介されますのでここでは触れませんが、新機軸としては東工大の学生サークル支援や蔵前技術講座の開設を図ったことです。 講演会(例会)の開催数は以前よりも減らしましたが、蔵前工業会の支部等が主催する講演会に参加頂くことを期待し、各組織主催の講演会開催数を調整する意味もあります。また事業の開催案内と報告を共に蔵前ジャーナルに掲載することにしております。本25周年誌と併せて蔵前技術士会の活動に親しみを覚えてもらうのに役立てば幸いです。 平成24(2012)年4月以降の新活動方針と新役員体制での蔵前技術士会は歩き出して間もなく、未だ事業を模索し諸々と試行しているところです。そのような訳で、蔵前技術士会会員各位の絶大なるご支援とご指導を心からお願い申し上げます。そして多くの会員がそれぞれの分野で活躍され、社会に貢献し、成果を収められること、あるいは特技・得意と蔵前技術士会の人脈を活かしてより豊かに楽しく過ごされること、を祈念してやみません。 続きを隠す<<企画幹事 技術士(電気)S48 修制御 豊田 順一
・企画担当は、蔵前技術士会が主催する年次総会や例会・講演会、講習会、見学会などの企画および他部門と共同開催するセミナー等の企画の立案・検討、全体取り纏めを担当します。 ・具体的には、下記の作業を行います。 ①講演会等の目的、講演内容、講師候補者の立案および幹事会への提案 ②講師との交渉・依頼・講演資料ファイルの受領 ③式次第、来賓候補者の提案、来賓への挨拶状の原案作成 ④交流会の内容提案 ⑤作業分担表の提案 ⑥関連部門(蔵前工業会など)への連絡 ⑦開催案内状の原案作成・提案 ⑧蔵前技術士会ホームページ掲載用原稿の作成 ⑨蔵前ジャーナル掲載用原稿、学内案内用ポスター原稿の作成 ⑩会場の選定(手配は別) ⑪講演会参加者勧誘案内状の原案(文章+フォーマット)作成 ⑫講師謝金金額の幹事会への提案、講師への振込先確認 ⑬講演録作成の講師への事前依頼、講師からの講演録案の受領 ⑭講演会の司会・パソコン操作 ⑮会場での配布資料原稿のまとめと印刷 ⑯講演録原稿の取り纏め など
・企画業務を進めるうえで苦労した点として、以下の様なことがありました。 ①時流にあった、興味深いテーマの選定(なるべく偏らない内容とする) ②蔵前技術士会側の目的・意図と講師側の意向・要望のスリ合わせ (両者をほぼ一致させる迄に、数回のやり取りが必要なことがある) ③講演実施時のパソコン操作(音声や動画再生のある場合は結構注意が必要) ④講演会プレゼン資料の受領と内容確認 (メールでの交信が主体だが、講師からの返信をなかなか戴けないことあり) ⑤講演録原稿の内容確認(講演録原稿の短縮作業が必要な場合がある) など、 泥くさい作業が多く結構大変ですが、うまくやり遂げたときは満足感があります。 以上
続きを隠す<<会計幹事 技術士(情報) S42経営 吉田 康夫
過去の決算資料を、現在の収支報告書の書式に変更して、比較できるようにしました。詳細な出納管理台帳を精査したわけではないので、多少の費目の違いがあるかもしれません。 | 項 目 | H21 実績 | H22 実績 | H23 実績 | H24 実績 | H25 実績
| H26 予算案 | 収
入
| 前期繰越金 | 207,595 | 438,940 | 449,886 | 219,865 | 188,688 | 360,391
| 本部からの支援金 | 600,000 | 300,000 | | 250,000 | 550,000 | 200,000 | 支部補助金(蔵前C.) | 19,100 | 7,200 | | | | | 参 加 費 | 564,900
| 511,100
| 275,500
| 321,500
| 449,000
| 329,000
| 寄 付 金 |
|
|
| | 363
| | 受取利息 | 78
| 83
| 64
| 38
| 77
| 53
| 雑 収 入 | 5,600
| | | | | | 収 入 合 計 | 1,397,273
| 1,257,323
| 725,450
| 791,403
| 1,188,128
| 889,444
| | | | | | | | | 支
出 | 講師への支払報酬 | 315,000
| 372,000
| 280,493
| 201,665
| 265,261
| 257,878
| 旅費交通費 | 12,000 | 24,594
| 75,105 | 139,000
| 82,000 | 84,000
| 通信運搬費 | | | 700
| 90
| 4,345
| 3,194
| 消耗品費
| | 5,540 | 78
| 98
| 76,800
| 108
| 印刷製本費 | 128,239
| 718
| | 5,715
| 17,201
| 7,505 | 支払負担金(交流会) | 470,186
| 396,945 | 99,652
| 249,309
| 361,112
| 299,954
| 支払手数料 | | 840 | | 1,260 | 1,260
| 972
| 寄 付 金 |
| | 17,800
| | | | コンピュータ運営費 | 6,800
| 6,800
| 17,300
| 6,800
| 12,320
| 6,994
| 雑費+雑給 | 26,108
| | 28,900
| 1,000
| 14,650
| 6,000
| 事 業 費 計 | 958,333
| 807,437
| 520,028
| 604,937
| 834,949
| 666,605
| | 前期未送金精算 | | | | 14,443
| 16,665
| 23,877
| | 収 支 差 額 | 438,940
| 449,886
| 205,422
| 172,023
| 336,514
| 198,962
| | 本部への未送金 | | | 14,443
| 16,665
| 23,877
| 23,877
| | 次期繰越金 | 438,940 | 449,886 | 219,865 | 188,688 | 360,391
| 222,839
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以下、財政状況を述べます。私は平成24年2月に引き継いだ会計幹事です。蔵前工業会の一般社団法人化の影響で、次期繰越金が事業規模に比べて多いとのことで、平成23年度の本部からの支援金は無にしました。平成25年度の次期繰越金が予算より多い理由は、技術交流会等の実施見送りで110千円残、交流会の費用減125千円などです。 以上
続きを隠す<<広報幹事 技術士(機械)S45機械S47修機械 三谷 明男
広報担当は、蔵前技術士会が主催する年次総会や例会・講演会、講習会等の企画、及び他部門と共同開催する企画などの企画内容を、蔵前技術士会会員の皆様にお知らせするとともに、会員外の皆様への広報を担当します。 それぞれの企画および開催案内について、事前の案内と開催記録を作成します。また、企画担当幹事と連携して、講演会の企画内容および講師となる先生の候補者を立案し、幹事会に提案します。 各種企画案内として、例会・講演会の開催案内は、蔵前ジャーナルに掲載するとともに、東工大総務部総務課のご協力で案内ポスターを東工大学内掲示板に掲載します。 また、蔵前技術士会のホームページを活用しての広報については、ホームページ担当幹事と連携して進めています。 各々の企画実施後に、開催記録を作成し、蔵前ジャーナルに掲載します。 以上
続きを隠す<<情報管理者 技術士(電気) S45電子S47修電子 杉本 行正
当会15 周年誌と20 周年誌によれば、蔵前技術士会自前のHPは2004 年2 月末に始まり、現在のURL http://krpe.net/になったのが、2007 年8 月からとのことです。 前任者の田草川氏が「くらりか」の活動で忙しくなり、私(杉本)が引き継いだのが2012 年2 月5 日からです。その後、一般社団法人蔵前工業会の傘下の組織としての体制を整えるため2012 年度から情報管理者という役職を置くことになり、2012 年4 月8 日に会員名簿の管理も佐鳥会長(当時)から引き継ぎました。この結果、現在情報管理者としてHPと会員名簿の維持管理を担当しています。なお、メーリングリスト(ML)の登録管理は石黒幹事が担当しています。 (1)会員情報の管理について 会員名簿の記載事項を拡充しています。「興味ある分野」と「信条・座右の銘等」の欄を追加し、また連絡いただいた方の技術士登録番号を「技術士部門」に追記しています。記載内容の追加・修正をご希望の方は随時ご連絡ください。 会員情報の正確で効率的な管理を目指した最近の改善策について、やや自慢話になりますが、報告しておきます。 会員の技術分野の集計をHPに載せています。これを手作業で行うのは大変なので自動計算するマクロを作成しました。会員名簿のEXCELにこのマクロを添付しています。 2013 年4 月末のことですが、たまたま会員名簿とMLのメールアドレスに食い違いがみつかりました。外にも不整合があるのではないか、またMLの中に無効なメールアドレスがあるのではないかという疑念が浮かんできました。そこで、名簿とMLのそれぞれのメールアドレスを同じEXCELシートにコピーした上で、両者を比較するマクロを作って確認しました。また、MLに宛先不明の無効なアドレスがあると、送信後管理者として登録したメールアドレスにエラーが返信されてくるので、管理者のメールアドレスを新たに登録して、これをチェックしてみました。 これらの結果、誤りや、取り消されたメールアドレスが数個みつかり、修正することが出来ました。1 年に一度程度、この作業を行うことにします。 現在、MLのアドレスkrpe@krpe.net に毎日数十個の不正メールやスパムメールが来ています。いずれ、MLのメールアドレスを変更しなければならなくなると思われます。 (2)HPの維持について 蔵前技術士会のHPはホームページビルダーを使って作られ、表示範囲全体を表の枡目(セル)で区切り、これに文字を埋める方式(テーブルレイアウト)を採用していました。しかし、当時人気のあったこの方式は現在では推奨されていません。構造とデザインを分け、文章構造はHTML、レイアウトや文字飾りといった表示方法はスタイルシート=CSS(Cascading Style sheets)で設定するCSSレイアウト方式が2006 年頃からデファクトになっています。 ホームページビルダーは未経験でしたが、この一年半でかなり慣れ、HPの仕組みの理解もできてきました。そこで、トップページや新規作成ページはCSSレイアウト方式に変更してみました。また、幹事会専用ページを作成し、運営基準などの共有情報を置くことになりました。IDとパスワードで幹事だけがログインできます。 昨年来、社会貢献の一つとして、HP上で技術相談に応じる仕組みを構築しようと試みています。技術相談に応じる会員有志のデータベースを作って公開し、受けた技術相談には関係者専用の非公開掲示板を立ち上げて掲示板上で議論を出し合うことを想定しています。この目的にNetCommons というフリーのHP構築ソフトを採用しました。 これを機に部分的な使用にとどめるのではなく、ホームページビルダーから全面的にNetCommons に移行する検討も進めています。 NetCommons は国立情報学研究所が開発したオープンソースのCMS(Contents Management System)です。学校など3500 以上のサイトで使われており、2013 年9 月現在Ver.2.4.2.0 ですが、2年後リリース目標でVer3.X も開発中です。汎用データベースや掲示板や登録フォームなど多数の機能モジュールをあらかじめ用意しているので、これを利用することで、容易にホームページを構築できます。 (3)HPの今後の課題 HPの維持管理が容易で長期間持続できるようにすること、管理者の引き継ぎが容易になるようにすることを目指しています。 HPを作るソフトウェアにも変遷が見られ、ツールによる作成補助から、予め用意したテンプレートを選ぶ方法へ、更には機能モジュールを組み合わせる構造をシステムとして提供する方式(CMS)へという流れがあります。ホームページビルダーもWordPress というCMSをサポートするようになりました。CMSは技術的な知識がなくても、簡単にホームページで情報発信が出来るというのがうたい文句です。管理者以外の人でも内容の更新が出来るようにするため、今後はCMSを使いたいと考えています。 オープンソースのCMS にはNetCommons 以外に、WordPress、Joomla、Xoops、Drupal などがあります。世界シェアはWordPress が1 位、Joomla が2 位ですが、WordPress は個人ブログベースで会員サイト向きでない、Joomla は日本語情報が少ない、Xoops とDrupal はサポートの継続性に不安があるという弱点が有り、NetCommons が無難な選択になります。NetCommons をここ半年程試用した結果、MySQL というデータベースを使用するためサーバーの負荷が重くなることや、管理者にとって最初にかなり慣れが必要でうたい文句ほどには易しくないことも分かってきましたが、これはCMSに共通する課題です。会員サイトを運用し、内容更新を何人かで分担するにはホームページビルダーで手作りするのは難しく、今後を考えてNetCommons による運用を試したいと考えています。 蔵前工業会のHPが2012 年4 月にRCMSというCMSを利用するシステムにリニューアルされました。蔵前工業会のHPとの連携をどのように行うか(講演会の案内を一本化するかなど)も今後の課題となっています。 以上
続きを隠す<<事務局長 技術士(理学、技監) S48化学S50修化工 原 眞一
【設立までの経緯】 大学技術士会連絡協議会の設立についての具体的な話は、今から約8年前、2006年に持ち上がった。 大学技術士間の連携を考えた柏門技術士会(武蔵工業大学-現東京都市大学)佐伯勲氏、稲門  技術士会(早稲田大学)岡孝夫氏、白門技術士会(中央大学)鈴木薫氏により、5月15日に日本技術士会会議室で合同講演会が開かれた。この講演会には当時日本技術士会副会長の永田一良氏が出席された。また都丸会長より大学技術士会の組織化を要望されたとのことである。講演会は、2006年5月20日付フジサンケイビジネスアイ誌で紹介され、連携の意向も紹介された。 この年の秋になり、10月16日に連携を具体化するための意見交換会が開かれた。蔵前技術士会からは当時の内田潤一会長が出席した。この会合には他に理窓技術士会(東京理科大学)平野輝美氏が加わり、5大学となった。各技術士会の活動を活性化するため、合同の後援会の参加や相互交流を進める大学技術士会連絡協議会(仮称)を設立することで合意した。また、このあと各技術士会に持ち帰って議論した結果の意見は、協議会の性格を緩やかなものとし、活動をイベントなどに限定するというものであった。この時の考えは現在も受け継がれており、各大学の「上部組織」という位置づけにはしていない。 翌2007年1月27日の日本技術士会の技術士一次試験合格祝賀会において、桜門技術士会(日本大学)と千葉工大技術士会(千葉工業大学)が加わった7大学技術士会の紹介チラシを合格者に配布した。同様に3月17日開催の技術士二次試験合格祝賀会においてもチラシを配布した。この活動はその後も続けられている。2008年技術士一次試験合格祝賀会には、工学院大学技術士会、東北大学技術士会、大阪工業大学学園技術士会が加わり、合計10技術士会、技術士二次試験合格祝賀会にはさらに、摂南大学技術士会、名城大学技術士会、芝浦工業大学技術士会が加わり、合計13技術士会となった。 この2007年の最初のチラシ配布に前後し、2月に7大学技術士会の連絡者が発起人となり、各大学技術士会会長宛に設立趣意書を出し、賛同を得た。連絡協議会は発足していないが、このころから徐々にではあるが各大学技術士会で各会に講演会への案内を出すようになってきた。 2008年11月20日に、日本技術士会会議室において大学技術士会連絡協議会の設立総会が開催された。この設立総会に参加したのは以下の13技術士会である。2008年にチラシ配布に加わった技術士会と参加数は同一であるが、摂南大学技術士会が抜け、慶応技術士会が入っている。目的としてほぼ趣意書通りに、活動情報の交換、会員募集目的の共同情報収集活動、合同講演会の開催などの懇親活動が承認された。他組織との関係強化などのさらなる活動については今後の検討課題となった。また、当面は規約、世話人や顧問以外の役員、会費などは定めず、緩やかな組織として運営することになった。 蔵前技術士会 桜門技術士会(日本大学) 技術士稲門会(早稲田大学) 柏門技術士会(武蔵工業大学-現東京都市大学) 理窓技術士会(東京理科大学) 白門技術士会(中央大学) 千葉工業大学技術士会 工学院大学技術士会 技術士青葉会(東北大学) 大阪工業大学学園技術士会(大阪工業大学) 名城大学技術士会 芝浦技術士会(芝浦工業大学) 慶応技術士会(慶応義塾大学) 総会議事録掲載順 なおこの時、日本技術士会からは大谷邦博常務理事、JABEE総務委員会から川畑真一氏、フジサンケイビジネスアイ編集局から倉義巳氏が来賓として出席された。 【設立後の経過】 2009年6月13日に設立後最初の合同講演会が開かれた。会場は日本大学理工学部駿河台校舎であった。桜門技術士会山口豊会長の挨拶と日本技術士会高橋修会長の来賓挨拶の後、日本大学名誉教授三浦裕二氏「舟運と都市の係わり方」と諏訪東京理科大学客員教授で技術士(応用理学)である西澤紘一氏「日本のものづくりと技能オリンピック」の講演があった。この時には、摂南大学技術士会、水元技術士会(室蘭工業大学)、技術士北翔会(北海学園大学)が加わり、計16技術士会となった。また、武蔵工業大学は東京都市大学に名称を変更した。 2009年11月16日、日本技術士会会議室にて第2回総会が開催された。この席で佐鳥会長から業務依頼の相互紹介、イベントの相互紹介、技術士受験対策講座等の合同活動の提案があった。この時点で、九州工業大学が設立準備中とのことであった。 2010年11月15日に第3回総会が開催された。九州工業大学技術士会とごきそ技術士会(名古屋工業大学)が加わり、計18技術士会となった。この時点で、大阪大学と愛知工業大学で技術士会を設立準備中とのことであった。 2011年9月17日に第2回目の合同講演会が開催された。会場は第1回と同じ日本大学理工学部駿河台キャンパスであった。地震の後ということで、財団法人省エネルギーセンター診断指導部長駒井啓一氏「緊急節電の夏を乗り越えて---これからが本番、本当の省エネ技術」の講演があった。さらに各大学技術士会代表者によるパネルディスカッション「電力不足問題、徹底討論!巨大津波災害と福島第一原発のメルトダウンによる電力不足をどのように対応すべきか?」があった。コーディネーターは山口豊氏(桜門技術士会会長)、パネリストは掛川昌俊氏(技術士稲門会)、須藤誠氏(桜門技術士会)、山崎泰廣氏(九工大技術士会)、高石武夫氏(蔵前技術士会)であった。 2011年11月14日には第4回総会が日本技術士会会議室で開催された。来賓として日本技術士会内村好会長が挨拶された。17技術士会が活動報告した。 2012年11月13日には第5回総会が日本技術士会会議室で開催された。日本技術士会内村好会長が挨拶の中で技術士の現状について話をされた。また、技術士試験センター長の横山治良氏が試験制度の見直しについて説明された。 2013年10月19日に第3回目の合同講演会が開催された。会場は東京都市大学世田谷キャンパスで、柏門技術士会佐伯勲会長の挨拶のあと、東京都市大学環境学部教授涌井史郎氏「工学におけるレジリエンス~いなしの思想~」の講演があった。 そして、2013年11月11日に第6回総会が日本技術士会会議室にて開催された。京都大学技術士会と東京電機大学技術士会が発足し、この協議会の会員となった。技術士北翔会(北海学園大学)が抜けたため、会員は以下の20技術士会となった。 蔵前技術士会 桜門技術士会(日本大学) 早稲田大学技術士稲門会 東京都市大学 柏門技術士会 理窓技術士会(東京理科大学) 中大技術士会(中央大学) 千葉工業大学技術士会 工学院大学技術士会 技術士青葉会(東北大学) 大阪工業大学学園技術士会(大阪工業大学と前身校) 名城大学技術士会 芝浦技術士会(芝浦工業大学) 慶応技術士会(慶応義塾大学) 摂南大学技術士会 室蘭工業大学同窓会 水元技術士会 九州工業大学技術士会 名古屋工業大学ごきそ技術士会 大阪銀杏技術士会(大阪大学) 京都大学技術士会 東京電機大学技術士会 総会は、日本技術士会吉田克己会長の挨拶で始まり、新入会員となる京都大学技術士会と東京電機大学技術士会の挨拶、一部であるが各技術士会の近況報告と続いた。会の名称の前に「全国」を付ける提案及び一次試験問題に関する意見書の提案があり、一度は承認の形となったが一度各技術士会に持ち帰って検討することとなった。総会には未加入の横浜国立大学と電気通信大学も出席していた。 以上が、2013年までの概略の経過である。日本技術士会も本活動に注目しており、今後の連帯が期待できる。 続きを隠す<< | 1234次 |
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