編集委員:佐鳥 聡夫、杉本 行正、吉田 康夫
当会では平成元年の創立以来、慣例として5年目毎に記念誌を作成しております。昨年がその五回目に当たり、編集委員として吉田・佐鳥が任命され、原稿集めと編集作業を開始しました。今回は新しい試みとして情報技術を活用したので、その分野に詳しい杉本が途中から参加、計3名で編集作業を行いました。
蔵前技術士会創立25周年記念誌の作成に当たり、次の編集方針を設定しました。
1)記念誌の電子版化
これまで記念誌の発行は事務局にとって大きな負担でした。まず、頭を悩ませるのは、適正な印刷部数の見積もりです。足りない部数の追加印刷は面倒だし、余ると無駄になるし、見積もり作業は大変でした。最後に余った記念誌をゴミに出すのも心苦しいことでした。
記念誌作成で一番大変なのは原稿の校正作業です。何回繰り返しても、また新たなミスが見付かります。完了までに10回程度全文プリントを重ねるのが常ですが、それでも印刷製本後にいくつかのミスが見つかります。
記念誌が刷り上ると、運搬・発送・有料配付先からの代金回収など、多忙な事後処理が待っています。このように記念誌発行は手間の掛かる仕事でした。
上記問題の解決策として、今回はITを活用し、電子版記念誌とすることにしました。これは情報工学部門技術士の内田前会長が、会の連絡業務をEメールに切替え、経費と事務局負担を大幅に削減した例に倣ったものです。
2)自由な原稿
印刷冊子はあまり分厚くならぬよう、原稿の文字数を制限する必要があります。ネット上に掲載する電子版記念誌は、原稿の長さを制限する必要がありません。この利点を生かし、年齢の離れた世代間の交流を図るため、皆さまにご趣味や昔の思い出話など、自由なテーマで執筆をお願いしたところ、予想以上に多くの原稿が集まりました。
3)編集上の追加・修正が可能
編集の過程で臨機応変に原稿の挿入ないし修正を行うことができ、より良い記念誌に仕上がったと感じております。
本誌の編集終盤に市川英彦氏の訃報に接し,ご冥福を祈る会員の思いを表すべく市川初代会長を偲ぶ記を本文中に追加いたしました。
今回の記念誌編集は、当会における最後の大仕事であり、感慨深いものがあります。以前幹事会や例会で親しくお話した諸先輩も、最近お見受けしない方々が増えました。今回諸先輩に寄稿をお願いしたところ、多くの方々が応じてくださったのは嬉しいことです。記念誌への皆さま方のご協力に深く感謝いたします。
平成26年2月 佐鳥(記)
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